2017年10月15日日曜日

被仕向送金手数料 ソニー銀行と住信SBIネット銀行の比較

海外の銀行から日本の銀行に外貨を送金する際、受取銀行はどの銀行を利用するのが得なのか。今回は、おさこが契約している「ソニー銀行」と「住信SBIネット銀行」で、実際に外貨(豪ドル)を受け取った結果を公開します。

ソニー銀行


まずは、ソニー銀行の結果。

送金元銀行:コモンウェルス銀行(オーストラリア)
送金先銀行:ソニー銀行(日本)
経由銀行の指定:無し
送金額:40,000 豪ドル

コモンウェルス銀行のネットバンキングでは、国際送金の際に、経由銀行の指定欄が無いため経由銀行は指定しませんでした。


結果、

入金額:39,975 AUD
外貨送金受取手数料:0 AUD
最終受取額:39,975 AUD



となりました。

ソニー銀行では上記のように「被仕向け外貨送金計算書」が発行され、経由銀行でのリフティングチャージなど、情報が公開されます。これによるとSTANDARD CHARTERED BANK(イギリス)で、25 豪ドル(4万ドル ‐ 39,975ドル)がリフティングチャージとして徴収されていたことが分かります。しかしソニー銀行は、外貨受取手数料がゼロなので、結局その25豪ドルのみが手数料として差し引かれただけでした。


住信SBIネット銀行


次に、住信SBIネット銀行の結果。

送金元銀行:コモンウェルス銀行(オーストラリア)
送金先銀行:住信SBIネット銀行(日本)
経由銀行の指定:無し
送金額:50,000 豪ドル

コモンウェルス銀行のネットバンキングでは、国際送金の際に、経由銀行の指定欄が無いため経由銀行は指定しませんでした。

結果、

入金額:49,917 AUD
外貨送金受取手数料:25 AUD
最終受取額:49,892 AUD

となりました。

つまり、途中の経由銀行でリフティングチャージとして、83 豪ドル(5万ドル ‐ 49,917ドル)がチャージされていたことになります。さらに、住信SBIネット銀行では、5万豪ドル未満の豪ドル受取りの際は、25豪ドルの受取手数料が徴収されますので、最終的に108豪ドルの手数料を差し引かれてしまいました。しかも、どこを探してもソニー銀行が発行してくれたのような「計算書」がありません

リフティングチャージの情報を知りたいと思ったおさこは早速、住信SBIネット銀行に問い合わせをしました。その返信が以下です。

住信SBIネット銀行をご愛顧いただきありがとうございます。
お問合せいただいた件についてご案内いたします。
誠に恐れ入りますが、当社では、依頼元銀行からの送金について、その経由銀行ならびに経由銀行間で発生したリフティングチャージの金額を記載した明細書の発行は行っておりません。
また、オンライン上にてご確認いただく事もできません。
外貨送金受取サービスでは、経由・中継銀行にてリフティング・チャージが発生した場合、送金資金から差し引いた後の金額がお受取額となります。
なお、当社の中継銀行(豪ドルの場合は、UBS SWITZERLAND AG)から当社に到着するまでにリフティングチャージはかかりません。
当社の契約銀行へ到着するまでのリフティングチャージについては、依頼元銀行と中継銀行、中継銀行と当社契約銀行との間でそれぞれの契約によってリフティングチャージの徴求・不徴求などの水準が個々に定められているため、当社ではお答えすることはいたしかねます。
お手数ですが、送金元金融機関から中継銀行までの経由銀行ならびに、その際に発生したリフティングチャージにつきましては、送金元金融機関へお問合せくださいますようお願いいたします。

UBS SWITZERLAND AGを中継銀行に指定できれば、リフティングチャージ額は抑えられたということでしょうね。

うーん。。。しかし、この2つの銀行の差は一体何なんでしょうか。リフティングチャージ額の差ではなく、顧客に対する情報公開の姿勢の差です。おさこは以前に、三菱東京UFJ銀行に豪ドルを送金したことがありましたが、計算書はきちんと発行されました。他の銀行が普通にできることが、なぜ住信SBIネット銀行にはできないのか。住信SBIネット銀行の顧客に対する情報公開の姿勢に少し疑問を持ちました。

まとめ


外貨送金受取手数料:ソニー銀行は0円。住信SBIネット銀行は25豪ドル(5万通貨以上は0円)
「被仕向け外貨送金計算書」の発行:ソニー銀行は発行する。住信SBIネット銀行は発行しない。

以上の理由から、外貨を外貨のまま日本の銀行に送金する場合、住信SBIネット銀行ではなく、ソニー銀行を受取先にすることをおすすめします。


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